学資保険を申し込めば必ず学資金を貯められるのか不安に感じていませんか?デメリットを理解せず学資保険に加入すると将来的に損する可能性があります。
当記事では学資保険のデメリットと学資保険の代わりになる生命保険を紹介します。記事を最後まで読めば家計に負担を与えず学資金を貯められるようになるはずです。
一定期間保険料を払い続けるため、収入やライフプランなどを踏まえ複数の学資保険を比較検討することがポイント。1社ずつ保険会社のサイトにアクセスするのはめんどうなので、一括で資料請求しまとめて比較しましょう。
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学資保険のデメリット4選
学資保険のデメリットを4つ紹介します。あらかじめデメリットを把握しておき、学資保険を契約するかどうかの判断材料にしましょう。
- 元本割れを起こす場合がある
- 途中でお金を引き出せない
- 満期保険金受取時に税金がかかることがある
- インフレのリスクに弱い
元本割れを起こす場合がある
学資保険は契約期間中に解約すると元本割れを起こす場合があります。元本割れとは払い込んだ保険料分の金額を取り戻せないことです。
契約してから解約までの期間が短いほど元本割れする可能性が高まります。
途中解約による解約返戻金はもらえるものの、これまで支払った分より少なくなることは間違いありません。満期まで無理なく保険料を払い続けられるかどうか事前にシミュレーションすることが重要です。
途中でお金を引き出せない
学資保険は契約期間途中にお金を引き出せません。急にまとまったお金が必要になった場合でもすぐ対処できない可能性があります。
「やっぱり別の学資保険にしたい」と思っても乗り換えられないので気を付けましょう。確実に学資金を貯めるためにも、加入前に複数の学資保険を比較検討することが大切です。
満期保険金受取時に税金がかかることがある
満期保険金受取時に税金がかかることがあります。例えば学資保険の契約者と満期保険金受取人がどちらも父親である場合を考えてみましょう。
父親が受け取る満期保険は一時所得の対象です。50万円以下の一時所得は課税されませんが、50万円より多くの満期保険金を受け取れば課税されるケースがあります。
参考:国税庁(No.1490 一時所得)
満期保険金と税金の関係についてはフコク生命公式サイトでも詳しく紹介されているので参考にご覧ください。
インフレのリスクに弱い
学資保険はインフレリスクに弱い傾向にあります。契約時の利率で固定されるからです。
例えば10年でインフレが100%進んだ場合。現在100円で買えているものが10年後には200円払わなければ買えません。必要なお金は2倍になったためお金の価値は半分になったといえます。
インフレが進んでお金の価値が下がった場合、満期時に受け取れる保険金の価値も下がることになるのです。
学資保険のメリット4選
学資保険のメリットを4つ紹介します。下記メリットと収入やライフプランなどの条件を総合的に踏まえ、学資保険に加入するかどうか判断しましょう。
- 貯蓄性が高い
- 確実に学資金を貯められる
- 万が一の事態に備えられる
- 節税対策になる
貯蓄性が高い
学資保険は貯蓄性が高い保険です。返戻率が高い学資保険の場合、払い込んだ保険料より多くの満期保険金を受け取れます。
返戻率とは満期保険金に対する払込保険料の割合です。例えば満期保険金が200万円で払込保険料が190万円の場合、返戻率は105.2%となります。

返戻率が100%を超えると満期保険金の方が高くなるのでお得です。普通預金に比べると利率が良いため貯蓄性が高いといえます。
確実に学資金を貯められる
学資保険は確実に学資金を貯められます。一定期間保険料を払い続けるため、強制的に貯金するからです。
貯金が苦手な人にとって学資保険はぴったりな保険といえます。
万が一の事態に備えられる
学資保険は万が一に備えられます。契約者が死亡したり高度障害状態になったりした場合、次のような保障が受けられる点がメリットです。
- 満期までの保険料払免除
- 予定通り満期保険金を受取り
普通預金の場合だと、契約者に万が一の事態が起こっても保障はありません。収入がなくなれば学資金の準備が困難になるでしょう。
もしもの事態が起きたとしてもしっかり教育資金を準備できるのが学資保険のメリットです。
節税対策になる
学資保険は節税対策になります。学資保険として支払う保険料が生命保険料控除の対象だからです。
うまく節税できれば支出が減るので家計が楽になるでしょう。
学資保険に加入するときのポイント
学資保険に加入するときのポイントを紹介します。下記4つのポイントを押さえておくことが損しないためのポイントです。
- 事前にシミュレーションする
- 学資金すべてを貯めることはできない
- 特約を付けすぎない
- 複数の学資保険を比較する
事前にシミュレーションする
学資保険へ加入する前にシミュレーションしましょう。さまざまな条件を組み合わせることで家計に負担を与えない保険料を把握できるはずです。
損しないためにも事前のシミュレーションは必要不可欠です。
学資金すべてを貯めることはできない
学資保険だけで学資金すべてを貯めることはできません。幼稚園から高校まで毎年数十万円の費用が必要だからです。
文部科学省が行った「平成30年度子供の学習費調査」によると、学習費総額は次の通りでした。
区分 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
幼稚園 | 約841,000円 | 約1,586,000円 |
小学校 | 約1,929,000円 | 約9,596,000円 |
中学校 | 約1,464,000円 | 約4,219,000円 |
高等学校(全日制) | 約1,373,000円 | 約2,907,000円 |
満期保険金として一括で200万円受け取ったとしても、学資金すべてをまかなえません。学資保険だけに頼らず貯金やほかの生命保険との併用がポイントです。
特約を付けすぎない
学資保険に特約を付けすぎないようにしましょう。特約を付けると保険料は増える一方で、満期保険金は変わらないため返戻率が悪くなります。
各自治体において子どもの医療費助成制度が充実しているもの。学資保険に特約を付けるより自治体の制度をうまく活用することが損しないためのポイントです。
複数の学資保険を比較する
学資保険では複数の商品を比較検討することがポイントです。月々の払込保険料や払込期間など同じ条件でも、学資保険によって返戻率に差が出てきます。
返戻率が100%以上であれば損することはありません。しかし特約を付けなくても返戻率が100%を切る学資保険があるのも事実です。
保険会社の公式サイトを1社ずつ調べるのはめんどうなので、一括での資料請求がおすすめです。気になる学資保険の資料をまとめて請求すれば資料が届くのを待つだけでOK。
各学資保険の特徴を比較しながら自分たちの条件に合った商品を選べます。複数の学資保険を検討して、損せず確実に学資金を準備しましょう。
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学資保険の代わりになる生命保険
学資保険の代わりになる生命保険を3つ紹介します。学資保険だけでは不安だったり学資保険に入る余裕がなかったりする場合は、下記いずれかの生命保険への加入を検討しましょう。
- 低解約返戻金型終身保険
- 外貨建終身保険
- 個人年金保険
低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険とは一般的な終身保険に比べると保険料を安く抑えられる保険のことです。
払込保険期間終了後に解約すると返戻率が高くなる点が特徴です。
低解約返戻金型に限らず終身保険は学資保険の代わりになる場合があります。学資保険と同じく一度シミュレーションしてみましょう。
学資保険と終身保険の違いは「学資保険と終身保険はどっちがいい?両方の違いを徹底比較」もご覧ください。
外貨建終身保険
外貨建終身保険には下記2つの特徴があります。外貨建保険と終身保険2つの側面を持つと覚えておきましょう。
- 払込保険料が外貨で運用される
- 解約しなければ保障が一生涯続く
参考:マニュライフ生命
外貨建終身保険の解約返戻金などは日本円として受け取れます。為替相場が円安なら一般的な生命保険より多く受け取れる場合があるのです。一方で為替相場が円高のときは受取金額が減る可能性があることを理解しましょう。
外貨建てでの運用は円建てに比べると成果が良い傾向にあります。為替相場や運用成果がうまく噛み合えば学資保険の代わりとしての役目を果たせるでしょう。
個人年金保険
個人年金保険とは一定期間において保険金を年金形式で受け取れる保険です。一般的には老後の資金を確保するための保険ですが、お子さまの高校卒業後などに合わせれば教育資金としても活用できます。
個人年金保険の契約者が死亡した場合は死亡保険金を受け取れる点がメリットです。生命保険料控除として節税にも役立つことから、学資保険の代わりとして優れた保険といえます。
学資保険と普通預金はどっちがおすすめ?
学資保険と普通預金はどちらがおすすめなのか解説します。それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご家庭の状況に合う方を選びましょう。
学資保険 | 普通預金 | |
---|---|---|
メリット | ・貯蓄性が高い ・確実に学資金を貯められる ・万が一の事態に備えられる ・節税対策になる | ・元本割れしない ・必要なときにお金を引き出せる ・インフレのリスクに対応できる |
デメリット | ・元本割れを起こす場合がある ・途中でお金を引き出せない ・満期保険金受取時に税金がかかることがある ・インフレのリスクに弱い | ・貯蓄性が低い ・金利が低い ・万が一の事態に保障がない |
学資保険がおすすめな人の特徴
学資保険がおすすめな人の特徴は次の通りです。1つでも当てはまれば学資保険の利用を検討しましょう。
- 貯金が苦手
- もしもの事態に備えたい
- 確実に学資金を蓄えたい
- 保険料を払い続けられる余裕がある
学資保険は強制的にお金を貯められる保険なので、お子さまの学資金を計画的に蓄えられます。契約者が死亡した場合でも満期保険金を受け取れ点も学資保険のメリットです。
条件によっては払込保険料より多くの満期保険金を受け取れる場合があります。ただし契約途中で解約すると元本割れを起こしてしまう点には気を付けなくてはなりません。
一定期間保険料を払い続けられる余裕があるご家庭は学資保険がおすすめです。
普通預金がおすすめな人の特徴
普通預金がおすすめな人の特徴は次の通りです。
- 学資金の目途が立っている
- 計画的に貯金できる
- お金はいつでも引き出せる状態にしておきたい
学資金にある程度目途が立っている場合は学資保険へ加入するより普通預金の方がおすすめです。自分たちで「毎月の収入のうち○割を学資金として貯めておく」など貯金できる場合も学資保険はいらないでしょう。
学資保険の契約期間に縛られたくない場合も普通預金の方がおすすめです。
返戻率が高いおすすめの学資保険
返戻率が高いおすすめの学資保険を3つ紹介します。
- ソニー生命:学資金準備スクエア
- フコク生命:みらいのつばさ
- 明治安田生命:つみたて学資
ソニー生命:学資金準備スクエア
ソニー生命の「学資金準備スクエア」は口コミや評判が良い学資保険です。余計な特約が付いていないため高い貯蓄性が期待できます。
ソニー生命には金融全般の知識が豊富なライフプランナーが在籍。家計の見直しを行ったうえで、下記3つからあなたのご家庭に最適なプランを提案してくれます。
- Ⅰ型:教育資金や入学費用などを総合的に準備
- Ⅱ型:大学など進学時における教育資金を準備
- Ⅲ型:大学など進学後における教育資金を準備
高い返戻率が期待できる点もソニー生命のメリットです。学資保険だけでなく家計の相談もしたい場合はソニー生命がおすすめといえます。
フコク生命:みらいのつばさ

フコク生命の「みらいのつばさ」は下記2種類から選べます。
- ステップ型:入園・入学等進学に係る教育資金に備えたい
- ジャンプ型:より多くの教育費が必要となる大学入学を重視したい
ライフプランプランに合わせて学資保険を選べる点が人気の秘密です。
何かとお金がかかる子育てにおいて、少しでも節約できる点はメリットといえるでしょう。ご兄弟がいらっしゃるご家庭はフコク生命を検討してみてください。
明治安田生命:つみたて学資

明治安田生命の「つみたて学資」は109.0%の返戻率を実現したことがある学資保険です。どの学資保険も返戻率が下がっている中、明治安田生命では高い返戻率をキープしています。
明治安田生命では加入者専用の「24時間育児相談サービス」があります。お子さまの怪我や病気などさまざまなトラブルに関して相談できる点はメリットです。
高い返戻率や加入後に相談できる環境を整えたい人におすすめといえます。
学資保険のデメリットに関するQ&A
学資保険のデメリットに関してよくある質問と回答をまとめました。
※リンクをタップすると、読みたい場所にスキップできます。
- ニッセイ学資保険は返戻率が高い?
- ゆうちょの学資保険はしっかり貯蓄できる?
- 口コミ人気が高い学資保険を知りたい!
- 10歳から入れる学資保険はある?
- 学資保険がいらない人の特徴は?
- 学資保険に入る余裕がないときはどうすればいい?
ニッセイ学資保険は返戻率が高い?
日本生命の学資保険「ニッセイ学資保険」は比較的返戻率が高いです。次の条件でシミュレーションすると返戻率が104.5%となりました。
プラン | こども祝金なし |
契約者 | 30歳父親 |
お子さま | 0歳 |
受取総額 | 180万円 |
保険料払込方法 | 月払い |
受取総額 | 180万円 |
保険料払込方法 | 月払い |
ただし条件やプランによっては返戻率が下がることも考えられます。ご家庭の状況に合わせて複数パターンのシミュレーションをしてみてください。
ゆうちょの学資保険はしっかり貯蓄できる?
ゆうちょの「はじめのかんぽ」はしっかり学資金を貯金できます。シミュレーションしたうえで下記3つからご家庭に合ったプランを選びましょう。
- 「大学入学時」の学資金準備コース
- 「小・中・高+大学入学時」の学資金準備コース
- 「大学入学時+在学中」の学資金準備コース
ゆうちょの学資保険にはさまざまな医療特約を付けられます。特約を付けすぎると返戻率が低くなる点にだけご注意ください。
口コミ人気が高い学資保険を知りたい!
口コミ人気が高い学資保険は下記5つです。
- JAこども共済
- ソニー生命
- 明治安田生命
- フコク生命
- かんぽ生命
上記の中には資料請求することでプレゼントがもらえる学資保険もあります。詳細は「資料請求でプレゼントあり|お得な学資保険を一括で比較」をご覧ください。
10歳から入れる学資保険はある?
10歳から入れる学資保険はあります。例えば第一生命の「こども応援団/Mickey」です。契約可能年齢が0歳から10歳までと、ほかの学資保険に比べ長く設定されています。
第一生命の学資保険は保険料払込の免除保障別に下記3つから選べるのが特徴です。
- こども応援団A型:がんや心筋梗塞、死亡時の保障あり
- MickeyB型:死亡時のみ保障あり
- MickeyC型:保険料払込免除の保障なし
契約者の万が一にしっかり備えたい場合はこども応援団A型を選びましょう。免除保障がいらないもしくは月々の払込金額を安く抑えたい人はMickeyB型・C型がおすすめです。
学資保険がいらない人の特徴は?
下記に当てはまる人は学資保険がいらないといえます。
- 計画的に学資金を積み立てられる人
- 労働収入が多い人
学資保険は強制的に学資金を準備する保険です。「毎月の収入のうち○割」など計画的に貯金できる人は学資保険がいらないでしょう。
「学資保険は必ず加入するもの」ではありません。ご家庭の状況に合わせて必要かどうか見極めることが、損せず確実に学資金を準備するため重要です。
学資保険に入る余裕がないときはどうすればいい?
学資保険に入る余裕がないときは児童手当を保険料の支払いにあてる方法が有効といえます。児童手当制度とは中学校卒業までのお子さまを養育している方に支給される手当です。
お子さまの年齢に応じて下記金額を受け取れます。
児童の年齢 | 児童手当の額(一人当たりの月額) |
---|---|
3歳未満 | 一律15,000円 |
3歳以上 小学校修了前 | 10,000円 (第3子以降は15,000円) |
中学生 | 一律10,000円 |
引用元:内閣府(児童手当制度のご案内)
保険料払込期間が15歳までの学資保険を選べば児童手当から保険料を支払えるでしょう。例えば明治安田生命「つみたて学資」は、払込期間を10歳か15歳から選べます。
保険料の支払いをすべて家計から捻出する必要はありません。公的制度をうまく活用しつつ、お子さまのために学資金を準備しましょう。
学資保険のデメリットを理解して賢く活用しよう
学資保険は貯蓄性が高く確実に学資金を貯められる保険です。ただし下記4つのデメリットがあることも理解しておきましょう。
- 元本割れを起こす場合がある
- 途中でお金を引き出せない
- 満期保険金受取時に税金がかかることがある
- インフレのリスクに弱い
特約の付けすぎに注意したり途中で解約したりしなければ元本割れは防げます。一定期間保険料を払い続けられるよう、学資保険加入前に必ずシミュレーションしましょう。
1社ずつ資料を取り寄せるのはめんどうなので、一括で資料請求して効率よく比較しましょう。
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